紙メディアと情報メディア
さて、それでは今後の紙需要はどうなるでしょうか。
答えはそれらの理由の延長線上にあります。
「パソコンが家庭に普及して紙の個人需要が拡大する」と、富士ゼロックスオフィスサプライの大野課長は予想します。
家庭の情報化は、情報の受信者を発信者に変ぼうさせます。
それは通信とは限りません。
パソコンのワープロ、編集機能を生かした紙メディアの作成も容易になるのです。
その兆しはタウン誌に表れています。
日本電信電話(NTT)が主催する全国タウン誌フェスティバルの応募数は94年の586誌が、95年には6百45誌に増加。
「採算は厳しいが、自分のメッセージを伝えたい気持ちが強い」と、板野NTT業務部販売担当課長は言います。
「コミックを含めた広義の自費出版はすでに年間10万点を超え、確実に増える傾向にある」(自費出版図書館の伊藤館長)ことから見ても、個人の情報発信意欲は高まっており、家庭の情報化が紙需要を増やす方向に働く可能性は大きいのです。