紙メディアと情報メディア 2
オフィスでは今後、紙の使用量が減るとの見方が支配的です。
日本能率協会コンサルティングの高橋チーフ・コンサルタントは「紙を出さないワークスタイルへの転換が進む」と予想します。
高橋氏は、
「96年度中に上場企業の約半分はパソコン1人1台体制が確立する」と見ており、紙を減らす条件が整うといいます。
紙の欠点は、保管がやっかいなことや検索性がないことですが、大量で検索が必要な役所の公文書や図書館では光ディスク化が進むのは確実。
大日本印刷の佐藤取締役は「分厚いカタログはCDlROMに、住宅、中古車販売のような情報誌系はネットワーク情報にシフトする」と見ます。
紙メディアと電子メディアのすみ分けは続きますが、例えば、紙に近い機能を持つディスプレーが開発されれば、電子メディアが占める比率は急伸する可能性があります。
マルチメディア社会へ進む過程で、紙メディアの位置付けがどうなるかは、まだはっきりしません。
グーテンベルクが発明した活版印刷が、本の小型化と眼鏡の普及をきっかけに急速に広がったように、今後の技術開発に左右される要素が多いでしょう。